むし歯予防ケア


むし歯は、乳幼児から高齢者まで、歯を失う大きな原因の1つです。
リスクに合わせたプロケアとセルフケアでむし歯を予防し、QOL(生活の質)の低下を防ぎましょう。

食事の度ごとに初期のむし歯(脱灰)はできている

食事や飲物の糖分をプラークが分解して作った酸で、エナメル質からカルシウムやリンといったミネラルが溶け出す「脱灰」がおきます。通常は、唾液が酸を中和し、溶け出したミネラルを歯に補給する「再石灰化」が起きて、むし歯になるのを防いでいます。
この脱灰と再石灰化のバランスが脱灰に傾くと、むし歯が発生します。
ダラダラ何かを食べていると、このバランスがくずれます。
歯みがきは、食後のプラークを取り除くためのもの。ゴシゴシこすったり、歯を白くする研磨剤入りの歯みがき剤を常用すると、エナメル質の表面に傷がつき、細菌がその傷の中に入り込みます。
食事後の正しいブラッシングで、プラークが除かれ、次の食事までの間に唾液が再石灰化をすすめています。

意外に知らない歯みがきの基本

むし歯や歯周病の直接の原因は「歯垢」です。
歯みがきは、主にこの「歯垢」を落とすために行います。
自分に合ったみがき方や道具選びなど、歯科衛生士に相談しながら歯みがき上達の4つのポイントを心がけてみがきましょう。

正しいみがき方と歯みがき習慣を

食べたらみがこう

食事の後、すぐにみがいたほうが汚れが落ちやすくなります。食べたらみがく習慣を身につけると、ダラダラ食いもなくなり、食生活の改善にもつながります。

鏡で見ながらみがこう

ちゃんと歯ブラシが歯に当たっているか、汚れは落ちているかを鏡で確認しながらみがくことで、みがき残しがなくなり汚れも確実に落とせます。

トレーニングをしてみよう

上手にみがくために、たとえば鉛筆で歯に印をつけて歯ブラシで落してみましょう。きちんと先が当たって、こする力加減も良いと4~5回で落ちます。

時間をかけてみがこう

1日1回はじっくり時間をかけてみがきましょう。ていねいにみがくと5~10分はかかります。就寝前に行いましょう。

意外に知らない歯みがきの基本

たいていの人が習慣的に行っている「歯みがき」ですが、そもそも「磨いている」と「磨けている」は違うのです。基本的な磨き方をしっかりマスターしていれば、ご自分のお口の中に合った応用も正しいものになります。

歯ブラシの基本的な使い方

磨く時は、歯の表面に直角に毛先を当てることが大切です。しかし、歯の表面は曲面なので、磨こうとする場合に応じて歯ブラシを当てる部分も工夫が必要です。毛先を3つの部分に分けて使うと磨きやすくなります。

強くこすらず、こきざみに

力を入れて歯ブラシを押しつけると、毛先が開いてしまい、正確に歯の表面に当たりません。また、強くこすると歯肉を傷つける原因にもなります。軽い力でこきざみに歯ブラシを動かしましょう。磨こうとする歯の面に直角に当て、軽い力でこきざみにこするのが歯垢を確実に、簡単に落とす方法です。

よく噛むことは よく生きること


「噛むこと」なんて、呼吸するのと同じくらいに当たり前で、改めて考えたことがない人もいますよね。でも、私たちは口から食べ物を取り入れて、それが消化・吸収されて、はじめて血や肉になるのです。よく噛むと、よいことがたくさんあります。

肥満を防ぐ

よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、私たちは満腹を感じます。よく噛まずに食べると、満腹中枢が働く前に食べ過ぎて、その結果太ります。よく噛むことはダイエットの基本です。

歯の病気を防ぐ

よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにします。この唾液の働きが、虫歯になりかかった歯の表面をもとに戻したり、細菌感染を防いだりして、虫歯や歯周病を防ぎます。

味覚の発達

よく噛むと、食べ物本来の味がわかります。人は濃い味にはすぐに慣れてしまいます。できるだけ薄味にし、よく噛んで、食材そのものの持ち味を味わいましょう。

ガン予防

唾液に含まれる酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す働きがあるといわれ、それには食物を30秒以上唾液に浸すのが、効果的なのだそうです。

胃腸の働きを促進する

よく噛むと消化酵素がたくさん出ますが、食べ物がきちんと咀嚼されないと、胃腸障害や栄養の偏りの原因となります。偏食なく、なんでも食べることが、生活習慣病予防にはいちばんです。

体力向上と全力投球

「ここ一番」力が必要なとき、ぐっと力をいれて噛みしめたいときに、丈夫な歯がなければ力が出ません。上の歯14本と下の歯14本が、きちんと揃い、噛み合っていることが大切です。

言葉の発音がはっきり

歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。よく噛むことは、口のまわりの筋肉を使いますから、表情がとても豊かになります。

脳の発達

よく噛む運動は、脳細胞の働きを活性化します。あごを開いたり、閉じたりすることで、脳に酸素と栄養を送り、活性化するのです。子供の知育を助け、高齢者はボケ防止に役立ちます。

健康で天寿を得る為に「50代からの正しい6つのセルフケア」

これまでは、歯が悪くなったら歯科医院を受診する、という考え方が一般的でした。まずは、この意識を変えることが第一歩です。

50代は、どこが悪いから行うのではなく、10年、20年先を見据えたケアを考えるべきです。特に、しっかり対策したいのは〝歯周病〞40~50代での発症が多く、知らぬ間に進行している人が多いのが特徴です。

健康で美しい歯と口を維持するには、セルフケア、最適な治療、が大切です。セルフケアでは菌を増やさない、免疫力を上げておく、噛む力を鍛えるなどがポイントになります。

若々しい口元や美しい姿勢は、正しい噛み合わせや呼吸から作られます。次に、笑顔で免疫力アップ。口角をきちんと上げて笑顔を作ると、頬、唇など口元のあらゆる筋肉を使います。噛む力、歯を支える筋肉を作る上でも笑顔は重要です。最後に、明るく美しい言葉を話すことは、心も楽しく若返らせます。

50代は口元再学習期。6つの効果がある方法をご紹介しましょう。

※詳しくは画像をクリックしてご覧ください。

口臭予防から口腔ケア「50歳からの正しい 「歯」とのつきあい方」

50代は、さまざまな体の変化に向き合う時期。口の中も例外ではなく、歯周病の進行や噛み合わせのズレ、それによる顔や姿勢のゆがみなど、口から始まる病気や不具合が多発する世代です。

いつからか人前で思い切り笑えなくなった、なんだか歯が汚れているような気がする、口臭が気になる、歯の黄ばみや痩せた歯茎をどうにかしたい……。

こんな口元の悩みも年齢のせいだったりします。だからこそ、今が口の中を見直す絶好のチャンスでもあるのです。10年後にさまざまな不調で後悔しないために。

肌だけじゃない、口元が老化を加速させる!?

待ったなし!50代、こんな変化が始まっています!

口は内臓の入り口。でも、多くの人は、口と体を別に考えています。歯は、食生活や運動機能、コミュニケーションと生活のあらゆる場面に関わります。歯に自信がないと笑顔にもなれません。噛み合わせが悪いと顔や姿勢にも歪みが出ます。健康はもちろん、表情の若々しさなど、口元にはその人の生き方が出るのです。

女性は閉経後、唾液分泌が低下し口腔内環境が急激に悪化します。体の変わり目である今こそ、口のアンチエイジングに取り組めば、健康は大きく変えることができます。そのためには、50代ならではの傾向を知り、すぐに対処することが大切です。

歯並びのよい子に育てるために!

可愛い孫の歯を守るために!!

歯とのつき合い方によい習慣

お孫さんとはかわいいものです。子どもはお菓子をあげると喜ぶので、おじいちゃん、おばあちゃんとしては、つい甘い物をあげてしまうと思います。
しかしこれには注意が必要です。お孫さんを大切に思うなら、食事の時間やおやつの時間をきちんと決めましょう。アイスクリームや炭酸飲料、ケーキなど、甘くておいしい物をつい与えたくなると思いますが、なるべくそれらを日常的な食べ物にしないこと。「特別な日の嬉しい食べ物」とルールを決めて与えるように工夫してください。
また、自然な食品なら大丈夫と思いがちですが、果物や100%ジュースなども、酸が歯を溶かすので実は大敵です。物を食べたあとには必ずお茶や水を飲ませて、口の中をいつも清潔にしておくなど積極的に身につけるようにしてください。

乳歯の管理は家族とかかりつけ医の二人三脚で

歯は生えて1~2年が特にむし歯になりやすく、4歳頃からむし歯ができ始める子が増えます。予防のために小学校低学年までは、大人が仕上げ磨きを続けてください。ただ、乳歯の場合、たとえ毎日きちんと口の中を見ていても、気づかない奥歯のすきまなどに、案外大きなむし歯ができていることもあるので、半年に一度は定期検診を受けましょう。フッ素を塗布することも有効です。
これを機会に、おばあちゃんはお嫁さんと相談し、お孫さんの歯を長期的に一緒にケアしてくれる、かかりつけ医を決めてはいかがでしょうか。
歯磨き指導などをしっかりしてくれるる歯医者さんなら安心です。

歯並びのよい子に 育てるために!

乳歯から永久歯への生えかわり時期が大切

乳歯と比べて丈夫といわれる永久歯も生えたての時期は酸に対する抵抗力が弱く、むし歯になりやすい状態にあります。生えてきた位置が歯列の内側だったり、外側だったりしていませんか?
歯みがきできちんとプラーク(歯垢)を落し、フッ素塗布やシーラントで歯を強くしましょう。

歯ブラシの当てかたを工夫しましょう。
生えかわりの時期は、生えている途中の歯があったり、乳歯が抜けて隙間ができたり、歯並びがデコボコしていて歯みがきのむずかしい時期です。歯ブラシの当てかたに注意してみがきましょう。
また、お子さん一人では上手にみがけない部分もありますので、点検・確認をかねて仕上げみがきをしましょう。

歯並びのよい子に育てるために!

歯の基礎知識

6歳の臼歯は永久歯です
幼稚園の年長さんが小学校1年生になる頃には、乳歯は下の前歯から生え変わりをはじめます。
ほぼ時を同じくして下の写真の矢印の所あたりに萌出してくる歯が、6 歳臼歯と呼ばれる永久歯です。

この歯は、前歯と違って生え変わらず、突然出てくる永久歯なので、乳歯と間違われやすいのですが、一生使う大事な歯です。
個人差はありますが、乳歯はおおむね3才までに20本の萌出を完了します。

それ以降に出てくる歯は永久歯となります。
※10才くらいにやっと生えてくる小学生もいるので遅くても心配はいりません。

乳歯だから……と、放置していませんか?

お子さんの歯の健康は上手に管理できていますか?
口の中に虫歯を発見しても、どうせ永久歯が生えてくるからと放置したり、治療よりも部活や習い事を優先させたりするほか、ネグレスト(虐待や育児放棄)が疑われる例もあります。
全体的に子供の虫歯が減る中、「口腔格差」が広がっています。

大阪府内の2012 年度の学校歯科健診の結果、歯科を受診した生徒の割合をきいたところ、小学校では検診を受けた生徒の37%が「要受診」と診断されましたが、歯科が学校に処置内容を知らせる受診報告書を学校に提出した生徒はその48%でした。
中学校でも全体の37%が「要受診」と診断されましたが、報告書を提出したのは、うち30%にとどまりました。小中とも学校によって差があり、8~9割が受診する学校もあれば、受診率が1割にも満たない学校もありました。

乳歯でも虫歯を放置すれば永久歯にも影響することがあります。
痛みがなくても虫歯を見つけたらすぐに歯科へ。

歯並びのよい子に 育てるために!vol.5

交叉咬合はこうしてなる・こうして防ぐ
クロスバイトとも言われます。
上下の奥歯が横にずれている噛み合わせです。

叢生咬合はこうしてなる・こうして防ぐ
八重歯や乱ぐい歯とも言われます。
歯が一列に並びきらず、デコボコになっている噛み合わせです。

※詳細は、画像をクリックしてPDFファイルをご覧ください。