歯並びのよい子に 育てるために!vol.5

交叉咬合はこうしてなる・こうして防ぐ
クロスバイトとも言われます。
上下の奥歯が横にずれている噛み合わせです。

叢生咬合はこうしてなる・こうして防ぐ
八重歯や乱ぐい歯とも言われます。
歯が一列に並びきらず、デコボコになっている噛み合わせです。

※詳細は、画像をクリックしてPDFファイルをご覧ください。

歯並びのよい子に 育てるために!vol.4

反対咬合はこうしてなる・こうして防ぐ
※いわゆる「受け口」。噛み合わせたとき、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせです。

過蓋咬合はこうしてなる・こうして防ぐ
上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている噛み合わせです。

なりやすいタイプや予防・対策をご紹介します。

歯並びのよい子に 育てるために!vol.3

指しゃぶりを楽しく卒業!

〝あごの形をゆがめるくせ〞を読んで「指しゃぶりなんて早くやめさせなくちゃ!」と焦ってしまった人も少なくないと思いますが、2才頃までの指しゃぶりは生理的なもの。そのままさせておいても問題はありません。3才を過ぎれば乳歯の歯並びに多少の影響がでますが、4才になるまでにやめさせれば永久歯への影響はほとんどありません。

「4才の誕生日までに卒業」が目安です。では、どうすれば指しゃぶりをやめさせることができるのでしょうか?

それは、外で思いっきり体を動かして遊ばせ、ママやパパとのスキンシップを沢山、十分にします。家では沢山の手遊びや家事のお手伝い、寝る時には手をつないで添い寝…ママは大変ですが、3ヶ月間頑張ってみて!きっと楽しい気持ちで卒業できるはず。

歯並びのよい子に 育てるために!vol.2

日頃の姿勢があごの形を決める

「姿勢の悪い子が増えている」というのは、小児歯科医のみならず、多くの人が感じていることでしょう。猫背の子も多いですが、脱力系の姿勢(首がガクッと前に出て、下あごがさがり、口がポカンと開いたような姿勢)の子も増えてきたように思います。これは腹筋や背筋力など体を支える筋肉が育っていないことと無関係ではないと思います。ほかにも、首が左右どちらかに傾いている子も気になりますね。このような姿勢の悪さは、あごの形と非常に深くかかわってきます。

姿勢は真っ直ぐですか?

臨床的な経験からいうと、猫背の子には過蓋咬合の子が多いようです。脱力系の子には上顎前突が多く、首が左右どちらかに傾いた子は咬み合わせがズレている傾向があります。もちろん歯数の問題、生える順番等の問題もあるでしょう。しかしながら、本来正しい咬み合わせとなるべき子供が、生活習慣が悪いために不正咬合を引き起こしているとしたら、後から後悔しても遅いのです。正しい姿勢を保つことは、あごだけでなく、体のすべての骨を正しく育てることにつながります。姿勢を保てるだけの腹筋力や背筋力を育ててほしい、そのためには外で体を動かして遊んでほしいと強く思います。

あごの形をゆがめるくせ

姿勢や口呼吸のほかにも、さまざまなくせがあごの形をゆがめています。猫背、横を向いて食事をする、左右どちらかだけを下にして寝る、えんぴつや爪をかむ、唇をなめる、かむ、吸う…さまざまなくせが、知らず知らずのうちにあごの形をゆがめ、不正咬合の原因をつくっています。なかでも、あごをゆがめるくせのナンバーワンが指しゃぶりです。
上顎前突(出っ歯)、開咬、交叉咬合、叢生などさまざまな不正咬合の原因となります。

なぜ指しゃぶりが歯並びを悪くする?

■指で上あごを前に出す
指しゃぶりでもっとも問題が大きい「親指吸引」の場合、上あごと上の前歯が前に押し続けられます。その結果、あごや歯が前方に突き出る上顎前突になるのです。

■上くちびるがめくれあがる
指しゃぶりをする子は、鼻づまりがなくてもいつも口をぽかんと開ける傾向にあります。その結果口呼吸が習慣化してしまい、上くちびるがしまりなくめくれあがってしまうのです。

■あごがせまくなる
指を吸引しているとあごの側面が常に圧迫されるため、あごの横方向への発達が阻害されます。そのためきれいな馬蹄形にならずV字型のあごになってしまいます。

■上下の前歯にすき間ができる
しゃぶっている指の影響で、上の前歯が前に押し出され、下の前歯が内側に引っ込みます。そのため、歯と歯の間に指の厚さ分のすき間ができ、開咬になってしまいます。

■舌癖が始まる
上下の前歯の間にすき間ができると、食べ物を飲み込む時に前歯の間に舌を押しつけ、はさむくせが出てきます。サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌足らずとなり、発音が不明瞭になります。

■上下の歯がずれる
上あごの横幅が狭くなると、順調に育った下あごとのバランスが悪くなって、上下の歯がうまくかみ合わなくなります。そのため、歯を横にずらしてかむ習慣がつき、咬叉咬合の原因になります。

歯並びのよい子に育てるために!vol.1

子供の体はまるで粘土みたい!

子育て歯科医として子供を診る中で「成長期の子供の体は粘土のよう」だと何度実感させられたことでしょう。弱い力でも、毎日同じところに力がかかると、体はその方向に歪んで育ってしまうのです。

悪い例を挙げてみます

立った時の姿勢が片方に傾いている子供がいます。口の中を見ると多くの場合、歯の正中線(上下の前歯の中心線)がどちらかにずれています。その子の生活の中から原因が見えてきます。
・テレビの方を見ながら食事をしている
・テレビを見る時、本を読む時、頬杖をついて、顔をどちらかに傾ける
・寝る時に必ずどちらか片方の頬を下にする 等
「それだけのことで、あごがずれちゃうの?」と驚くかもしれませんが、毎日365 日分、積み重なると膨大な時間となって体に蓄積されていってしまうのです。

良い例を挙げてみます

姿勢の悪さが原因で咬み合わせに問題が出ているケースでは、原因を取り去って、姿勢を真っ直ぐにする訓練をすると、姿勢の悪さはもちろん、あごのズレも軽減してきます。
まさしく、子供の体は粘土のよう、生活習慣を正しくするだけで、どんどんいい方向に成長します。それは、毎日子供の姿を見ているお母さんにしかできない仕事ではないでしょうか。

かむ力にも影響大!食事中の姿勢

子供の座高にぴったりの椅子とテーブルを使っていますか?
以前に行った調査では、ダイニングテーブルに座って食事をしている子の55%は「足が安定していない(大人用の椅子に座るなどして、足がブラブラしている)」と答えています。実は、足がブラブラしている状態では、咬合力(かむ力)も咬合面積も15%ダウンしていることがわかっています。小さな子にはぜひ、足置きのある子供椅子に座ってもらいたいものです。食事中の姿勢も真っ直ぐになります。
では、正座して食べればいいのか…というと、そうでもありません。座卓で食べている子の場合も半数近くが「足を崩して食べる」と答えていて、正しい姿勢とは程遠い状態。足を崩して食事をすると、体の軸がずれた状態でかむことになるので、あごの発育に悪影響が出るだけでなく、脊椎など、全身がゆがむ原因になるのです。

歯を失うことで体にも影響が!

「80歳で20本歯を残そう」健康は元気な歯から!

何でもかみ、おいしく食べられることは、いつまでも若々しくいるために欠かせない条件です。

しっかり噛んで健康に!

丈夫なあごをつくる
子供の頃から固い物をよく噛んで食べると、あごの骨の発達を促します。口のまわりの筋肉が発達していないと歯並びに悪影響を与え、不健康になりがちです。

脳を活性化
よく噛むことで、脳内の血流が増え、脳神経活動が活発になり、脳の運動系統・感覚系統などが活性化されます。

消化・吸収を促す
よく噛むことで、唾液の中からアミラーゼという消化酵素が分泌され、胃腸の消化・吸収がより促されます。食べ物を充分に噛まないと、胃や腸に負担がかかり、体に悪影響を与えます。

お口の中を快適環境に
よく噛むことで、唾液の分泌が促進され口の中の衛生状態を清潔に保ち、抗菌効果を促します。むし歯・ドライマウス・歯周病の予防効果があります。

肥満を防ぐ
時間をかけてゆっくり噛むことで、満腹中枢が刺激され、食欲を抑える効果や肥満対策に役立ちます。

からだ全体にもいいことが!
「がん予防・アンチエイジング」
よく噛むと、唾液に含まれるペルオキシターゼ酵素が、発がん性物質を抑えます。また、種々の他の酵素が老化防止に役立ちます。

「ストレス軽減効果」
噛むというリズミカルな運動は、楽しい食事とリラックスした時間を提供し、日頃のストレスの軽減につながります。

歯を失うことで体にも影響が!

認知症リスクがアップ
歯の減少が脳の働きに影響し、残存歯が少ない人ほど脳の働きが悪く、噛み合わせや咀嚼の良い人と比べるとアルツハイマーや認知症の発症率は1.5 倍とリスクが高くなります。

顔をゆがめるだけでなく、体もゆがめます
長年、片方の歯ばかりで噛んでいると、使っている方(噛み癖のある方)の歯だけがすり減るので、上下左右の顎のバランスが崩れ、噛み合わせが悪くなります。また、咀嚼筋にも同様のことが起こり、使っていない方の筋肉が衰えてきます。それは顔の表情にも影響し、片方だけにたるみや口角が上がらなくなる、シワやほうれい線もできやすくなる、など顔のゆがみにつながります。さらには、首や肩の痛みやコリ、頭痛などの原因や腰痛や関節痛なども起こします。また、顎関節にも影響し、顎関節症(口が開けにくい、顎の痛み等)になったりすることもあります。

歯を減らさずに免疫力アップや高血圧予防
歯の本数が減ることで、噛む回数が少なくなり、唾液の分泌が低下します。唾液は食物の消化を助けるだけでなく、外から入ってくる様々な菌から口腔内を守るという役割をしています。唾液に含まれる「ラクトフェリン」という成分は鉄分と結合して細菌の繁殖を抑制します。また、最近では歯の数が血圧に影響する可能性があることも分かってきました。
高血圧の主な原因として考えられるのは塩分過多、動脈硬化、ストレス、過労、肥満などです。50 代以上では、おおよそ半数以上の人が高血圧であるというデータもありますが、その原因が歯とも関係あるようです。歯は食べ物を噛むためだけで全身に悪影響を与えることはないだろうと思われがちですが、噛み合わせを矯正したところ、血圧が安定した方がいます。高血圧予防には歯の健康を考えることも必要と言えそうです。

80歳で20本歯を残そう~健康は元気な歯から~


何でもかみ、おいしく食べられることは、いつまでも若々しくいるために欠かせない条件です。

糖尿病、心臓病……。歯周病は万病のもと

歯を失う原因のトップである歯周病は、歯の問題だけにとどまらない病気です。歯周病の炎症によってできた有害物質や歯周病菌そのものが、血液を介して体のすみずみかで広がり、糖尿病、心筋梗塞、狭心病、脳梗塞、骨粗しょう病、免疫機能低下など、さまざまな全身疾患の引き金になるからです。

なかでも糖尿病の人は特に注意が必要です。「歯周病は糖尿病の6番目の合併症」といわれ、糖尿病の人はそうでない人の2倍以上歯周病になりやすく、歯周病になると糖尿病も悪化し、糖尿病が悪化すると歯周病も悪化するという相互関係にあります。逆に歯周病が改善すると、糖尿病の症状も改善していきます。

心筋梗塞、狭心症といった心臓病、脳梗塞、動脈硬化といった病気のリスクは、歯周病はでない人に比べ2〜3・6倍という研究結果があります。動脈に血栓が発生して血管が詰まる原因のひとつに、歯周病菌に血液中の血小板を固める作用があるからで、心臓の手術をしたとき、歯周病菌がたくさん出てきたという話もあります。歯周病を口の中の病気として軽く考えることは危険です。

歯を失う原因は「虫歯」と「歯周病」

年齢が高くなれば、歯はしぜんに抜けるもの」と誤解していませんか?歯を失う原因の4割を占めるのは歯周病、3割は虫歯によるものです。つまり7割は「虫歯」と「歯周病」によって歯を失ってしまうのです。

虫歯はミュータンス菌などが出す「酸」が原因です。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、その下にある象牙質や歯髄まで進行します。とはいえ、子どものようにエナメル質が弱ければ虫歯になりやすいのですが、大人になるとエナメル質は硬くなっているため、新たに虫歯になることは多くありません。むしろ、治療で入れた詰め物やかぶせ物のわきから少しずつ進んでいく「二次虫歯」や、年齢とともに歯肉が下がってくるために、歯の根が削られる「根面う蝕」が中心になります。

歯周病は、世界一、患者が多いといわれる病気です。歯と歯肉の境目にある「歯周ポケット」に歯垢(プラーク)や歯石がたまり、そこから出る毒素によって歯肉に炎症が起き、進行が進むと歯根膜、歯槽骨まで破壊されてしまい、歯が抜け落ちる病気です。

脳機能 かむことで回復-旭医大などマウスで実証-

柔らかいものを食べ続けると脳の機能が低下するが、硬いものを食べればその機能は徐々に回復することを、旭川医科大などの研究班がマウスの嗅覚の実験で実証した。

よくかむ必要がある固形飼料だけを与え続けた「固形マウス」と、かむ必要がない粉末飼料だけを与え続けた「粉末マウス」の脳の内部や行動などを比較した。

実験開始から1カ月後、固形マウスの脳室下層や嗅球には新たに作られた神経細胞が多く見られたが、粉末マウスでは少なくて神経をつくる能力が低かった。においに対する脳の興奮度をみると、粉末マウスは固形マウスより小さく、鈍かった。嫌なにおいがする通路を避けるかどうかの実験では、固形マウスは避けたが、粉末マウスは避けることなく、におい自体を感じないとみられる行動を示した。

ところがその後、粉末マウスのえさを変えて、固形飼料だけを3カ月間食べさせると、脳で作られる神経細胞が徐々に増えた。においに対する脳の興奮度は回復し、嫌なにおいを避ける行動を見せるようになった。

柏柳誠教授(感覚生理学)は「咀嚼が嗅覚に影響することが明らかになった」と、松田光悦教授(歯科口腔外科学)は「自分の歯でかむことが、脳機能を含めた健康に重要なことを示す結果だ」とそれぞれ話す。

いい歯の人ほど認知症にならず、長生きできる
「歯が悪くなっても病気ではないし、治療すれば何とかなる」と安易に考えていませんか?ところが近年の研究では、歯がいい人ほど認知症になる確率が低く、長生きであるというデータが出ているのです。

福岡県の80 歳の男女を対象にした研究では、ものをかむ「咀嚼」能力の低い人が、寝たきりや要介護状態になるリスクは、よくかめる(咀嚼能力の高い)人のなんと7.5倍、死亡リスクも2倍という驚くべき結果が出ています。歯が抜けたり、きちんと合った義歯を入れず、かむことに不自由する人は、やわらかいもの(炭水化物)中心の偏った食生活になり、たんぱく質やビタミン、ミネラル類が不足することが指摘されています。

また、かむ能力は、運動能力や脳の血流とも深く関係しています。加えて、歯がない人は表情や会話が乏しくなりがちで、心理的にも自信や意欲を失いやすいといわれています。

このように、歯の健康は認知症や長寿と深くかかわっています。今からでも歯をきちんとケアして「80歳で20本以上の歯を残す」ことを目標にしましょう。

“よく噛む”ことと“脳のリハビリ効果”の関係

噛んで食べる「咀嚼の」大切さ

よく噛むことで脳が活性化される
私たちは日常生活の中で“ 歩くこと” や“ 呼吸すること” と同じ様に無意識のうちに「咀嚼」を行っています。しかし、食物を噛み砕いて唾液を混ぜて飲みやすくするという行為は下あごの動きや、唾液の分泌、舌をうまく使うなど、極めて複雑な運動の組み合わせで行われています。

よく噛むことによる刺激

脳の血流が増加する
よく噛んで食べると、脳の血流が増加することが分かっています。特に、脳の神経の中の満腹中枢、弧束核(味覚中枢)、海馬(記憶に関与)、扁桃体(嗅覚やストレスにかかわる)、室傍核(自律神経の中核)などが活性化します。
つまり、よく噛むことで肥満を防止でき、記憶力をよくし、ストレスが解消されて心が安定する効果が期待できます。

ひいては認知症を予防することに!
記憶の形成にかかわる脳の神経の一部である海馬は、誰でも加齢と共に委縮します。加齢と共に記憶力が低下するのは自然な現象ですが、海馬の神経細胞は鍛えれば増加することが分かってきています。噛むことで脳への血流が増して、大脳辺縁系や海馬が活性化されることが分かっており、噛むことが認知症予防につながります。

つまり、よく噛むことで「脳のリハビリテーション効果」が期待できます。また、高齢者では寝たきり状態にならない予防効果があります。

80歳でも20本残すために!!

ずっと自分の歯で食べられるという事は理想です。長年使用してきた歯がダメージを受けるのは仕方がないことかもしれません。しかし日頃の維持管理を怠らなければ、歯を残すことは可能です。

歯の維持は長生きのもと!介護を受けずに居られる健康寿命の“要(かなめ)”です。

日本人の残存歯数
日本は世界の中でも長寿国の一つです。ところが、70歳で平均残存歯数は約11本、80歳で約4本なので、義歯(入れ歯)の助けが必要となってきます。必要となってきます。

摩耗(すり減り)
長年、歯を使っているので、当然歯は徐々に減ってきます。その度合いは人それぞれですが、食べカスがはさまったり、しみることがあります。

歯根の露出
加齢によって歯肉が下がり、歯の根元が露出しがちです。根元は柔らかいセメント質なので、むし歯になったり欠けたりしやすくなります。

エナメル質・象牙質
一般的に硬くなってきます。弾力がなくなってくるので、割れたり欠けたりしがちです。特に詰め物の周囲の歯や露出した歯根に見られます。

唾液も重要、気をつけてメンテナンスしよう!

高齢になると唾液が減る傾向があります。唾液にはお口の中をきれいにするなどの重要な役目があります。また、唾液が少なくなると細菌に感染しやすくなるので、意識してうがいをしたり、唾液腺のマッサージをして分泌を促進させましょう。

食事や会話を楽しむ・入れ歯と口のケア

201612

入れ歯(義歯)のことをデンチャーといいます。入れ歯もきちんとお手入れしないと、歯と同じようにプラーク(歯垢)が付着します。入れ歯についたプラークをデンチャープラークといいます。デンチャープラークもプラーク同様、細菌の塊です。

1.入れ歯の種類と材質
多くの場合、義歯の材料にはプラスチックが用いられています。

2.入れ歯の特徴と注意点
プラスチック製の入れ歯は吸水性があり、汚れや細菌が付着しやすい。
臭いなども吸収しやすく、清掃を怠ると口臭発生の原因になります。
装着中は、粘膜と入れ歯との隙間に細菌が繁殖しやすい環境にあります。
プラスチックにキズがつきやすく、間違った手入れ方法で入れ歯の表面にキズをつけるとさらに細菌が付着しやすくなります。
噛むことによって入れ歯が微妙に動き、軟らかい粘膜質面をこすって刺激します。そのため粘膜はキズがつきやすく、入れ歯を不潔にしておくと口内炎ができやすくなります。

3.入れ歯の手入れが不十分だと…
義歯性口内炎の原因になります。
口臭の原因になります。
入れ歯に色素沈着や歯石沈着がおこります。
部分入れ歯の場合、維持措置(クラスプ・バネなど)のかかっている歯や残っている歯がムシ歯や歯周病になりやすくなります。

4.入れ歯の清掃方法
毎食後、入れ歯をはずして清掃しましょう。
ブラシによる機械的清掃と義歯洗浄剤による化学的清掃の併用が理想です。一日一度は義歯洗浄剤で殺菌洗浄しましょう。
注)歯磨剤で磨くと表面に細かいキズがつきます。そこへ細菌や汚れが入り込みます。

《入れ歯洗浄剤の使い方》
はずした入れ歯は先にブラシで清掃し、義歯洗浄剤を溶かしたぬるま湯に入れます。
注)汚れがひどい場合には一晩つけておきましょう。

浸漬・洗浄後、ハブラシを使用して流水下で仕上げ洗いをします。
注)落として破損させないよう、水を張った洗面器などの上で洗います。

《入れ歯みがきの注意点》
小さな入れ歯でも必ずはずしてからみがきましょう。
落して破損したり排水口に流さないように、水を張った洗面器の上で洗いましょう。
軽い力でみがきましょう。あまり力を入れ過ぎるとプラスチックにキズをつくる原因になります。
部分入れ歯の場合、クラスプやバネは小さなハブラシで丁寧にみがきましょう。力を入れ過ぎてクラスプなどを曲げたり変形させたりしないよう気をつけましょう