噛む力UP!そしゃくと脳

会津の歯医者 渡辺ゆうぞう歯科クリニックの「お口の相談室」

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ものをかむ動作は脳を活性化する

認知症を疑われる高齢者に比べて、健康な高齢者は残っている歯の本数が多いことがわかっています。
これは歯の本数が少ないことが認知症の発症と関係があることを示すものではありませんが、少なくとも「かむ」行為が脳の血流量を増やすことは、複数の研究が明らかにしています。

脳は大脳皮質上で役割を分担していて、筋肉運動をつかさどる領域を「運動野」、体の各部の感覚をつかさどる領域を「感覚野」と呼んでいます。
これらに刺激を伝える器官も細かく区分されていて、口が伝える領域は面積にして各野の3分の1を占めます。さらに、歯磨きや食事のさいには手も使うため、そしゃくや口腔ケアに伴う刺激は、運動野や感覚野の3分の2に伝わることになります。

つまり、口を機能させることによって脳の幅広い領域に刺激を与え、血の巡りをよくすることで、脳が活性化すると考えられます。

予防歯科を実践して…噛む力UP!長寿と歯

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歯を残して機能させれば、寿命ものびる!?
永久歯は通常、親知らずを除くと28 本あります。このうち10 本を失うと、とたんに食べ物をかみくだく「そしゃく」効率が悪くなるといわれています。
国と日本歯科医師会は1989年から「80 歳になっても歯を20 本残す」ことを目標に掲げた「8020運動」を推進してきました。そのかいがあり、1999年には15.3%だった達成率が2011年には38.3%にまで向上しています。

歯が残っていると、自分の口で食事ができます。よくかんで味わって食べることができれば、食事が楽しくなり、家族や友達との会話も弾みます。気持ちが明るくなれば、生活全般によい影響を与えます。しっかりかむことで、消化器の負担も減らせます。
実際、歯の数と寿命には関係があるようで、残った歯の数が多いほど長寿の傾向があることが、大規模な観察研究によって報告されています(図参照)。
ところで、長生きでしっかりと歯が残っていても、高齢になると口の機能が衰えるため、別の問題が表面化してきます。

まず、口腔内の自浄作用が弱まって、虫歯菌や歯周病菌が殖えてきます。さらにのみこむ力が弱まると誤嚥しやすくなり、口腔内の菌が肺に入って肺炎を起こす危険性も増します。また、口の機能低下により摂取する栄養の低下はサルコペニア(加齢に伴う筋肉の衰え)悪化の要因にもなります。
健康寿命をのばすには、歯を残すだけでなく、口をしっかり機能させることが必要なのです。

※厚生労働省が1957年から6年ごとに実施している「歯科疾患実態調査」をもとに、80 歳における8020達成率を推定。

口の不健康は、全身の病へと発展する!?
「8020」の達成者は自立度が高く、要介護状態になりにくい傾向がみられます。歯が抜けてかみ合わせが悪いと、体のバランスが崩れて転倒しやすくなります。反対にいえば、歯がそろっていてかみ合わせがしっかりしている人は転倒・骨折のリスクが少ないのです。
虫歯や歯周病が糖尿病の悪化原因となったり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になるという考え方も出てきています。一方で歯の数が確保できれば、そしゃく力を維持できるため、認知症発症を抑制する可能性や唾液量が保てるので、誤嚥性肺炎の予防につながるなどの意見もあります。口の健康と全身の健康との関連性は、現在とても注目されているところなのです。

え!!日本の予防歯科は遅れてる!?

え!!日本の予防歯科は遅れてる!?

皆さんはいつ歯科医院に行かれますか?
大抵の人は、歯が痛くなってからなどの何らかの症状が出てきてから歯科医院に行かれるのではないでしょうか。症状
が出てきてからでは、状態が進行していて手遅れになることも…。手遅れになる前に、予防歯科に取り組みましょう。

そもそも予防歯科って??
予防歯科とは、むし歯などになってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。

健康な歯とお口でいるために「予防歯科」
歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を実践しましょう。そのためにも、歯科医院での定期的な検診が大切です。

糖尿病の克服は歯周病の治療から

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鏡で見えるプラークは、虫歯と歯肉炎に関係しています。

徹底的に歯をみがいても、数分のうちに唾液のなかの成分が歯の表面に膜を形成します。これを足場に口のなかのあちこちの粘膜にかくれた細菌たちがすぐに歯の表面にやってきます。

この歯の表面にくっついたプラークの細菌のおもな栄養源は、わたしたちの食べものです。唾液中に含まれる糖タンパク質も細菌たちの栄養源になるのです。

とくに糖尿病にかかっている人の唾液中には、大量のグルコースが含まれています。あの独特の甘い匂いのもとです。ですから糖尿病の人の場合は、砂糖をとらなくてもひどい虫歯になることがあります。

歯肉には、歯のきわに一~二ミリのミゾ(歯周ポケット)があります。歯肉に炎症が生じ、腫れると、腫れた分だけミゾは深くなります。そしてこの歯周ポケットからは、健康なとき以上に体液がしみ出してきます。この歯周ポケットのなかにもプラークが形成されていますが、この体液はここにすむ細菌の栄養源にもなります。歯を支える組織が破壊されると、最終的には、歯の周りの骨が溶けて歯がグラグラになってしまいます。

冬、お肌だけでなく、お口も乾燥しています

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お口の中が乾くこと『ドライマウス』と言います。

口の中が乾燥する「ドライマウス」は、口の乾きとそれに伴う痛み、ネバネバ感、味覚の異常、違和感などの不快症状を感じます。

口の潤いを正常に保つのは唾液の役割です。成人の場合、1日におよそ1.5ℓの唾液が分泌されており、これが減少したり過度に蒸発したりするとドライマウスの症状が現れます。

唾液の分泌量が低下する主な原因には、加齢のほか、ストレスやうつによる自律神経の乱れが挙げられます。糖尿病やシェーグレン症候群といった病気の症状の一つとして唾液が出にくくなることもあります。鼻の病気などに伴う開口癖、口呼吸によって唾液が蒸発しやすい状態になり、乾きを感じる人もいます。

特に多いのは、ストレスやうつによるドライマウスです。人前で話すときなどに緊張して口の乾きを感じることがありますが、これは緊張で交感神経の働きが強くなり、唾液中の水分が減るために起きる現象です。ストレスがかかると交感神経が強く働くため、口の中が乾きやすくなります。

唾液力アップ!目と舌回しエクササイズ 口元筋トレ法②

口呼吸が引き起こす 口の中の乾燥は 体に悪いことだらけ!

口呼吸が引き起こす 口の中の乾燥は 体に悪いことだらけ!

口元の筋トレは、鼻呼吸のトレーニングにもなります。口呼吸だと風邪をひきやすくなるうえに、虫歯や歯周病発症の原因にもなります。それを防ぐため、口のまわりの筋肉を鍛えて、口をしっかり閉じましょう。顔全体のリフトアップにも効果があることがわかりました。

口元のトレーニングだけでも十分な効果がありますが、それにプラスして目も一緒に動かすと、口のまわりの筋肉(口輪筋)と、目のまわりの筋肉(眼輪筋)が同時に鍛えられ、顔全体が活性化します。それと同時に、舌で小唾液腺を刺激するため、唾液の分泌も活発になり、唾液には抗菌作用があるので、食後すぐに行えば虫歯や歯周病の予防にもなるなど、まさに一石二鳥です。

唾液は量も必要ですが、質のよさも大事です。唾液は血液から作られるので、血液がきれいな人は唾液もきれいです。
その血液は食べ物から作られるため、やはり基本は食生活とういうことに。バランスよく栄養素をとり、しっかりと噛んでから飲み込むことが大切です。

口の中が乾いたり、上唇が前歯に張り付いたりすることがある人は、唾液量が減っている可能性があります。口の中の乾燥は、口臭の原因にもなります。ぜひ目と舌回しエクササイズを習慣にして、唾液量を増やしていきましょう。

口元筋トレで口角アップ① ほうれい線はもちろん、咀嚼力・唾液力も強化可能!

ほうれい線はもちろん、咀嚼力・唾液力も強化可能! 口元筋トレで口角アップ①

食事のとき、正しい姿勢で噛むだけでもいい筋肉が!

人の顔には20以上の筋肉があります。加齢によって口輪筋、笑筋が弱まれば、口元の皮膚は広頸筋に引っ張られて、〝への字〞に見えるようになり、首のシワも深くなります。

加齢によるたるみ、シワを悪化させるのが姿勢の悪さです。口元や首のたるみに関係する口頸筋は、骨ではなく皮膚につく筋肉。ですから、猫背になって下を向くと自然に垂れ下がってしまいます。広頸筋は口元から鎖骨まで続き、顔だけで完結しているわけではないので、姿勢が整っていないと、口元の筋トレを行ったところで十分な効果は得られません。まずは日頃からよい姿勢を保つよう、意識することが大切です。

よい姿勢を維持するために重要な働きをする筋肉を「抗重力筋」といいます。特に重要なのが背中(脊柱起立筋)、太もも(大腿四頭筋)、ふくらはぎ(下腿三頭筋)の3つ。抗重力筋は何もぜずにいると年に1%ずつ衰えていくので、この3つに負荷をかけるエクササイズを食習慣に組み込んでしまいましょう。

まず椅子に座ったらお尻をギュッと締め(大腿四頭筋に効く)、かかとを上げます(下腿三頭筋に効く)。次に背すじを伸ばして脇を締め(脊柱起立筋に効く)、よく噛みながら食事をするだけです。

一日3回、食事のたびに行えば、よく噛むことで、咀嚼筋はもちろん、顔の筋肉も鍛えられて、たるみやほうれい線を防ぐことができます。30回よく噛んで最後にゴックンと飲み込むと、嚥下機能も活発化されます。

しっかり噛むことは、唾液を分泌させるためにも重要です。特に女性の場合、更年期を境に唾液の分泌が減ることも。唾液の分泌量が減ると、口の中が乾き、食事がしづらい、口の中の粘膜が傷つきやすい、虫歯が増える、歯垢がたまり口臭が強くなるなどの症状が現れます。また唾液には、老化の元凶である活性酸素を分解する酵素が含まれているので、唾液量が多い人ほど若さをキープできるというメリットもあります。

正しい姿勢で過ごすこと、顔の筋肉を鍛えること、しっかり噛むこと。これらはすべてつながっています。イキイキとした笑顔で過ごすために、ぜひ今日からの習慣にしてください。

ロ内炎② 長引く、大きい、頻発は 重い病気の可能性アリ

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アフタ性口内炎は、多くの場合、直径2~5mmのアフタが、舌や歯肉、頬の内側などにできます。多くても4~5個で、1~2週間ほどで痕を残さず消えます。同じ場所に何度も繰り返すことはありません。

気をつけたいのは、全身疾患のサインとして現れる口内炎です。先にあげた難病の一種、ベーチェット病では、ほとんどのケースで初期にアフタが発生します。シェーグレン症候群などの膠原病にも、口内炎を発症しやすい病気がいくつもあります。クローン病という消化管の難病でも生じることがあります。

怖いのが、口腔がんです。とくに白板症は、前がん病変、つまり、がんの手前の病変ととらえられ、放置すると悪性化する危険性があります。

市販薬で治る場合はいいのですが、11月号に掲載した表の項目に該当する場合や、該当しなくても、1週間程程度の市販薬使用でも改善しない場合、また、口内炎が痛くて不便という場合も、歯科や口腔外科の受診をおすすめします。

ロ内炎①

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口内炎は、口内に起きた炎症の総称。広義では歯肉炎や火傷も入りますが、ここでは一般的な、口の中のできものや、ただれなどの病変について見ていきましょう。

とはいえ、その病変にも、じつにさまざまな種類があり、いちばん多いのは、くっきり赤く縁どられた、白く丸い潰瘍(アフタ)が痛みをともなってできるアフタ性口内炎です。服用している薬剤が原因になっているケースもありますが、多くは原因不明です。ストレスや疲れ、栄養の偏り、喫煙、口腔内の不衛生などがベースにあり、何らかの要素が加わると発症すると考えられます。

ヘルペスや水痘、麻疹などを引き起こすウイルスが、口腔内で炎症を起こしたことによる口内炎もあります。ウイルス性口内炎と呼ばれ、多くは発熱や食欲不振などの全身症状にともない、口の中に小さな水疱をつくります。麻疹では頬の内側に小さな斑点が密集してできます。カンジダなど細菌が原因の口内炎もあります。

ベーチェット病や、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患の症状として現れる口内炎もあります。これらは、疾患により、病変の形状はさまざまです。

義歯やクラウン(被せ物)が当たったり、噛んだりした刺激でできるものもあります。これは、カタル性口内炎と呼ばれ、粘膜が赤く腫れて熱感や痛みを覚えます。口臭が生じることも。喫煙者には白板症と言い、舌や頬粘膜が白く角化する病変が見られることもあります。

美しい笑顔と 健康は歯磨きから

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歯周病やむし歯は歯の健康と美しさを蝕み、内蔵の病気の引き金にも。
予防&治療には、きちんと歯を磨くこと。
歯磨きがそれほど大切なのはいったいなぜ?

歯も歯ぐきも「老ける」

20歳を超えるころから、歯を支えている歯肉(歯ぐきのこと。以後、歯ぐき)がやせてきます。歯ぐきの厚さはわずか1mm。その下にある歯槽骨という骨が年齢とともにやせてきて、それにともない歯ぐきも下がってきます。その結果、露出する歯が伸びて見え、また、歯と歯の間にすきまができて、食べカスが挟まりやすくなるのです。口元がなんとなく老けて見えるのもそのため。

バイキンの攻撃に、「骨」は逃げ出す

歯ぐきの炎症や腫れ、歯のぐらつきといった症状を起こす歯周病。その最大の原因が磨き残しです。歯と歯ぐきの境目にある食べカスにバイキンがつき、プラーク(歯垢)というバイキンの塊をつくります。体は炎症反応を起こしてバイキンと戦い、そのため歯ぐきは赤く腫れるのです。 いっぽうまわりの骨は、バイキンが攻めてくると退却します。骨膜炎や骨髄炎などの重篤な病気を避けるために逃げだすのです。骨が溶ける、と言われるのがこの現象。そのせいで、歯ぐきはやせ、歯がぐらついて、ひどい場合には歯を抜かなければならなくなります。