歯周病と免疫

2014_01_01

歯垢1㎎の中には、およそ1億個の細菌が生息していると言われています。この莫大な数の異物に対して、私達の体を守る免疫系の細胞がはたらいているのです。歯周病にかかっている人が体調の悪い時や疲れた時に歯が浮いたり、歯肉が腫れてしまうことがあります。これは身体を守る力と歯周病細菌の攻撃力との均衡が保たれなくなった時に歯肉の破壊が進んでしまうということです。

毎日欠かさず、食後に正しい歯みがきをしているのに歯周病になる人がいます。その一方で、いい加減な歯みがきをしていても歯周病にならない人もいます。これは歯周病が免疫と関係しているからです。歯周病には全身の免疫とロの中の免疫の両方が関係しています。両者は基本的には一致しています。ストレスや睡眠不足などで疲れが溜まると口内炎や口角炎(唇の端にできる病気)ができるのも免疫力の低下によるものです。歯周病も免疫力の低下で悪化しますので、一般的には慢性的に疲労が溜まっている人やお年寄りは歯周病になりやすく、悪くなりやすいといえます。

ロの中を清潔に保つことは歯周病対策の基本中の基本です。歯を磨くことによって歯周病菌が歯周ポケットの中に入り込むことを防止します。つまり、歯みがきはロの中の免疫力の向上に役立つというわけです。風邪などがきっかけで歯周病が発祥するのは、普段は歯みがきによって発症を防げていたのが免疫力が落ちたために発症したと考えられるのです。
家庭での歯磨きと歯科医院でのメンテナンスにより、歯周病はよくなります。加えて、日常生活でも十分に睡眠をとり、栄養のバランスのとれた食事を摂取するなど、免疫力を向上させるよう気をつけることも大切です。