噛む力UP!そしゃくと脳

会津の歯医者 渡辺ゆうぞう歯科クリニックの「お口の相談室」

201507

ものをかむ動作は脳を活性化する

認知症を疑われる高齢者に比べて、健康な高齢者は残っている歯の本数が多いことがわかっています。
これは歯の本数が少ないことが認知症の発症と関係があることを示すものではありませんが、少なくとも「かむ」行為が脳の血流量を増やすことは、複数の研究が明らかにしています。

脳は大脳皮質上で役割を分担していて、筋肉運動をつかさどる領域を「運動野」、体の各部の感覚をつかさどる領域を「感覚野」と呼んでいます。
これらに刺激を伝える器官も細かく区分されていて、口が伝える領域は面積にして各野の3分の1を占めます。さらに、歯磨きや食事のさいには手も使うため、そしゃくや口腔ケアに伴う刺激は、運動野や感覚野の3分の2に伝わることになります。

つまり、口を機能させることによって脳の幅広い領域に刺激を与え、血の巡りをよくすることで、脳が活性化すると考えられます。