歯並びのよい子に育てるために!vol.1

子供の体はまるで粘土みたい!

子育て歯科医として子供を診る中で「成長期の子供の体は粘土のよう」だと何度実感させられたことでしょう。弱い力でも、毎日同じところに力がかかると、体はその方向に歪んで育ってしまうのです。

悪い例を挙げてみます

立った時の姿勢が片方に傾いている子供がいます。口の中を見ると多くの場合、歯の正中線(上下の前歯の中心線)がどちらかにずれています。その子の生活の中から原因が見えてきます。
・テレビの方を見ながら食事をしている
・テレビを見る時、本を読む時、頬杖をついて、顔をどちらかに傾ける
・寝る時に必ずどちらか片方の頬を下にする 等
「それだけのことで、あごがずれちゃうの?」と驚くかもしれませんが、毎日365 日分、積み重なると膨大な時間となって体に蓄積されていってしまうのです。

良い例を挙げてみます

姿勢の悪さが原因で咬み合わせに問題が出ているケースでは、原因を取り去って、姿勢を真っ直ぐにする訓練をすると、姿勢の悪さはもちろん、あごのズレも軽減してきます。
まさしく、子供の体は粘土のよう、生活習慣を正しくするだけで、どんどんいい方向に成長します。それは、毎日子供の姿を見ているお母さんにしかできない仕事ではないでしょうか。

かむ力にも影響大!食事中の姿勢

子供の座高にぴったりの椅子とテーブルを使っていますか?
以前に行った調査では、ダイニングテーブルに座って食事をしている子の55%は「足が安定していない(大人用の椅子に座るなどして、足がブラブラしている)」と答えています。実は、足がブラブラしている状態では、咬合力(かむ力)も咬合面積も15%ダウンしていることがわかっています。小さな子にはぜひ、足置きのある子供椅子に座ってもらいたいものです。食事中の姿勢も真っ直ぐになります。
では、正座して食べればいいのか…というと、そうでもありません。座卓で食べている子の場合も半数近くが「足を崩して食べる」と答えていて、正しい姿勢とは程遠い状態。足を崩して食事をすると、体の軸がずれた状態でかむことになるので、あごの発育に悪影響が出るだけでなく、脊椎など、全身がゆがむ原因になるのです。