バイオフィルムとは?


バイオフィルムとは日本語にすると菌膜です。私たちの歯と歯ぐきの間にたまる歯垢(プラーク)はバイオフィルムの一種です。歯垢は食後八時間程度でできる、歯の表面についた白っぽくネバネバした微生物の塊のことです。この歯垢の中にむし歯や歯周病の原因となる菌がひしめいているのです。

バイオフィルムはお口の中にどんな影響を?

お口の中には常に四百~五百種類の細菌が数十億存在していますが、その中でとくに歯周病原菌が歯肉溝(歯と歯ぐきの境目)のなかで増殖すると、溝が深くなり歯周ポケットができ、放置していると歯肉が腫れ炎症をおこし、歯槽骨を溶かしてしまいます。気づかぬうちにいつも出血し、だ液にまざり口臭を発しています。日本人の八割以上が歯周病だという統計が出ています。

歯周病のバイオフィルム内の、歯周病菌が爆発的に増加しますので、基本治療として、だ液中のカルシウムと結合した菌(歯石)を取り除き歯周病菌の少ない歯周ポケットを保ち改善されるようにしていかなくてはなりません。健康な歯肉溝では、バイオフィルム内のほとんどが常在菌であり、歯周病の炎症は心配ありません。しかし、成人型歯周炎にかかっている方のバイオフィルムには歯周病の原因菌が多数を占めています。

このように、健康な歯肉溝と歯周病の歯周ポケット内のバイオフィルムには、大きな違いがあります。歯周病にかかった歯肉を健康なものに戻すためには、これらの菌の数を減らさなければなりません。